七賢とは?IWC・Kura Masterで2年連続世界一になった山梨の蔵元を解説

七賢とは?IWC・Kura Masterで2年連続世界一になった山梨の蔵元を解説 日本酒の基礎

最終更新: 2026-10-15

七賢(しちけん)は、山梨県北杜市白州町の山梨銘醸株式会社が1750年(寛延3年)から醸す日本酒ブランドだ。2025年には純米大吟醸「白心」がIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)SAKE部門の最高賞「チャンピオン・サケ」を受賞し、続く2026年10月にはスパークリング日本酒「星ノ輝」がフランスの日本酒コンクール「Kura Master 2026」で最高賞「プレジデント賞」を受賞した。スパークリング日本酒が同賞を受賞するのはKura Master史上初めてだという。この記事では、七賢・山梨銘醸の基本情報と、2年連続で世界的な賞を獲得した経緯を一次情報に基づいて整理する。

七賢(山梨銘醸)とは?基本情報

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項目 内容
蔵元 山梨銘醸株式会社
創業 1750年(寛延3年)。初代・北原伊兵衛が甲州街道の宿場町「台ケ原宿」で創業
所在地 山梨県北杜市白州町台ケ原2283
代表 北原対馬氏(第十三代蔵元)
代表銘柄 白心(純米大吟醸)、星ノ輝(スパークリング日本酒)
仕込み水 南アルプス・甲斐駒ヶ岳の伏流水

蔵がある台ケ原宿の建屋は、1880年(明治13年)に明治天皇の山梨巡幸の際、行在所(あんざいしょ、天皇の宿泊・休憩所)に指定された木造建築でもある。270年以上にわたり同じ土地で酒を醸し続けてきた老舗蔵だ。日本酒以外にも、同じ甲斐駒ヶ岳の水を使った焼酎や発酵食品、スキンケア製品も手がけている。

IWC2025「チャンピオン・サケ」:純米大吟醸「白心」

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2025年、七賢の純米大吟醸「白心」(価格26,400円)が、世界最大級の日本酒品評会IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)SAKE部門で最高賞「チャンピオン・サケ」を受賞した。IWCのSAKE部門についてはIWC SAKE部門とは?審査基準・全国新酒鑑評会との違いで解説している通り、受賞蔵は年によって大きく入れ替わるのが特徴で、山梨銘醸が最高賞を獲得したのはこの年が初めてだった。

Kura Master 2026「プレジデント賞」:スパークリング日本酒「星ノ輝」史上初の快挙

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2026年10月1日、フランス・パリで発表されたKura Master 2026の日本酒部門で、七賢のスパークリング日本酒「星ノ輝」(価格6,050円)が最高賞「プレジデント賞」を受賞した。スパークリング日本酒が同賞を受賞するのは、2017年の創設以来、Kura Master史上初めてだという。

項目 内容
コンクール名 Kura Master(2017年創設、2026年で10回目)
審査 フランス国家最優秀職人章(MOF)ソムリエを含む約125名が、ブラインドテイスティング・100点満点の加点方式で審査
審査基準 「食と飲み物の相性」を重視する、フランス人による日本酒コンクール
受賞銘柄 七賢 星ノ輝 スパークリング(瓶内二次発酵)
受賞理由 親しみやすさと複雑さを兼ね備え、高い技術が感じられながら気負わず楽しめる、ファインダイニングでの食中酒としてのポテンシャル

「星ノ輝」は、シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵で造られるスパークリング日本酒だ。山梨銘醸によると、スパークリング日本酒事業の海外売上は2期連続で二桁の増収を記録し、販売数量は6万リットルを超え、海外売上全体の約4割を占めるまでに成長しているという。日本酒の海外人気でも触れた海外展開の流れのなかで、スパークリング日本酒というジャンルが存在感を増している実例といえる。

福井県の梵(加藤吉平商店)もIWC2026でスパークリングと古酒のダブル受賞を果たしており、2026年は国際品評会でスパークリング日本酒が高く評価される年になった。

山梨県の清酒業界の規模

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経済産業省の経済構造実態調査(2022年、品目編)によると、山梨県の清酒製造業の出荷金額は37億1,900万円で、公開されている44都道府県の中では22位と中位の規模だ。事業所数は12事業所で、47都道府県中36位となっている。山梨県は清酒の産地としては大規模ではないものの、七賢のように少数の蔵が海外市場に向けて高付加価値な商品で評価を獲得している点が特徴といえる。酒蔵業界全体の統計データは日本酒・酒蔵業界の統計まとめで確認できる。

よくある質問

Q1: 「白心」「星ノ輝」はどこで購入できますか?

価格帯から見ても限定流通の特別な銘柄である可能性が高い。取扱店舗や購入可否は、山梨銘醸の公式サイトまたは特約店に直接確認するのが確実だ。

Q2: Kura Masterとはどんなコンクールですか?

2017年にフランスで創設された、フランス人ソムリエや飲食の専門家が審査する日本酒コンクール。「食と飲み物の相性」を審査基準に据えている点が特徴で、2026年で10回目を迎えた。

まとめ:七賢・山梨銘醸のポイント

  • 七賢は山梨県北杜市白州町の山梨銘醸株式会社が1750年から営む蔵元で、現在は十三代目の北原対馬氏が率いる
  • 2025年は純米大吟醸「白心」がIWCの最高賞「チャンピオン・サケ」を受賞
  • 2026年はスパークリング日本酒「星ノ輝」がKura Master 2026で最高賞「プレジデント賞」を受賞。スパークリング日本酒としては同賞史上初の受賞
  • 山梨県の清酒出荷額は全国22位(37億1,900万円)と中規模の産地だが、七賢は海外市場向けの高付加価値商品で評価を獲得している

国際品評会の仕組みをより詳しく知りたい場合はIWC SAKE部門とは?審査基準・全国新酒鑑評会との違い、2026年に国際的な評価を受けた他の蔵元としては梵とは?IWC2026ダブル受賞した福井・加藤吉平商店を解説も参考にしてほしい。

この記事は蔵人編集部が執筆しました。蔵人 -KURABITO- は日本酒と醸造所の専門メディアです。

詳しくは編集部についてをご覧ください。

参考情報

  • STRAIGHT PRESS「山梨銘醸・七賢のスパークリング日本酒が「Kura Master 2026」プレジデント賞を受賞」(https://straightpress.jp/20261014/1727434)確認日: 2026-10-15
  • 山梨銘醸株式会社 プレスリリース「スパークリング日本酒が世界一の栄冠へ」(PR TIMES、https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000190707.html)確認日: 2026-10-15
  • 七賢・山梨銘醸株式会社 公式サイト(https://www.sake-shichiken.co.jp/)確認日: 2026-10-15
  • 経済産業省 経済構造実態調査(2022年、品目編)都道府県別の清酒出荷金額・製造事業所数(e-Stat、https://www.e-stat.go.jp/)確認日: 2026-10-15




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