最終更新: 2026-10-08
梵(ぼん)は、福井県鯖江市の合資会社加藤吉平商店が1860年(万延元年)の創業以来醸す日本酒ブランドだ。2026年、世界最大級の品評会「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)」のSAKE部門で、スパークリングと古酒の2部門でトロフィーを受賞するダブル受賞を果たした。さらに同年10月3日には、IWCを運営するIWC Events Ltdのオーナー、クリス・アシュトン氏が鯖江市の蔵を直接訪問している。この記事では、梵というブランドの基本情報、IWC2026での受賞内容、蔵元訪問の詳細を一次情報に基づいて整理する。
梵(加藤吉平商店)とは?基本をわかりやすく解説

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 蔵元 | 合資会社加藤吉平商店 |
| 創業 | 1860年(万延元年) |
| 所在地 | 福井県鯖江市吉江町 |
| 代表銘柄 | 梵(ぼん) |
| 代表者 | 加藤団秀 氏 |
| 従業員数 | 102名(加藤吉平商店公式サイトより) |
「梵」という名はサンスクリット語で「けがれなき清浄」「真理をつく」を意味する言葉に由来すると、正規販売店の地酒.comが蔵元紹介で説明している。加藤吉平商店は2019年3月、日本酒製造会社として初めて輸出先が100カ国を超えたことでも知られ、現在は世界100以上の国・地域で商標登録を得ている(born.co.jp公式サイトより)。日本酒の海外輸出全般の動向は日本酒の海外人気が止まらない!輸出データと人気銘柄を徹底解説でも取り上げている。
IWC2026でダブル受賞した銘柄と部門

梵は2026年のIWC SAKE部門で、次の2銘柄がそれぞれのカテゴリーで最高賞にあたるトロフィーを受賞した(born.co.jp公式サイト「AWARD」アーカイブより)。
| 受賞銘柄 | 部門 |
|---|---|
| 梵・プレミアムスパークリング | スパークリングトロフィー |
| 梵・天使のめざめ(樫樽熟成の古酒) | 古酒トロフィー |
IWC SAKE部門の審査区分やゴールドメダル・トロフィーの仕組み、国内の全国新酒鑑評会との違いはIWC SAKE部門とは?審査基準・全国新酒鑑評会との違いで詳しく解説している。なお同年のIWC SAKE部門では、山口県・長州酒造の「天美 純米吟醸 蛍天」が全カテゴリー最高賞の「チャンピオン・サケ」を受賞しており(蛍天(天美)とは?山口・長州酒造がIWC2026で世界一になった酒)、梵の今回の受賞はスパークリング・古酒という個別カテゴリーでのトロフィー受賞にあたる。
IWCオーナーが蔵を訪問(2026年10月3日)

福井テレビおよびFBC福井放送の報道によると、2026年10月3日(土)、IWCを運営するIWC Events Ltdのオーナーであるクリス・アシュトン氏らが加藤吉平商店を訪問した。アシュトン氏は長年IWCのSAKE部門の発展に携わってきた人物で、「Cool Japan」アンバサダーやサケサムライの肩書も持つ。
訪問時、アシュトン氏は蔵の衛生管理について「魅力的だ。醸造所がどのように衛生管理を行っているのかを見て楽しめた。素晴らしい。とても興味深い」とコメントしたと報じられている(福井テレビ、Yahoo!ニュース配信)。FBC福井放送の報道でも同様に、蔵の清潔さへの関心が伝えられている。IWCの運営トップが海外の受賞蔵を直接視察する機会は多くなく、今回の訪問は梵の受賞が品評会側からも注目されたことを示している。
梵の主なラインナップ

公式情報・正規販売店の紹介によると、梵は純米大吟醸を中心に複数のシリーズを展開しており、スパークリングや樫樽熟成の古酒など、定番の淡麗辛口とは異なるタイプの商品も手がけている。
| タイプ | 内容 |
|---|---|
| 純米大吟醸 | 複数シリーズを展開する看板ライン |
| 大吟醸酒 | 高精米の吟醸系ライン |
| スパークリング | IWC2026トロフィー受賞の「梵・プレミアムスパークリング」など |
| 古酒 | 樫樽熟成の「梵・天使のめざめ」など |
また「梵・日本の翼」は2007年11月、福田康夫首相(当時)の外遊時に日本政府専用機の正式機内酒として初めて採用された銘柄で、以来、政府要人の外国訪問にも使われてきた(加藤吉平商店公式サイト「NEWS」、福井新聞2007年11月22日付)。この経緯からも、国内外で高い評価を受けてきたブランドであることがわかる。
梵に関するよくある質問
Q1: 梵はどこで買えますか?
日本酒専門の通販店や正規販売店で取り扱いがある。IWC2026受賞銘柄の「梵・プレミアムスパークリング」「梵・天使のめざめ」は数量が限られる場合があるため、在庫状況は各店舗の公式情報で確認するのが確実だ。
Q2: 梵と蛍天はどちらも2026年のIWC受賞酒ですか?
どちらも2026年のIWC SAKE部門での受賞酒だが、カテゴリーが異なる。梵はスパークリング部門と古酒部門のトロフィーを受賞し、蛍天(天美)は純米吟醸酒トロフィーを経て全カテゴリー最高賞の「チャンピオン・サケ」を受賞した。
関連記事: 七賢とは?IWC・Kura Masterで2年連続世界一になった山梨の蔵元を解説
まとめ:梵(加藤吉平商店)のポイント
- 梵は福井県鯖江市・加藤吉平商店が1860年から手がける日本酒ブランド
- 2026年のIWC SAKE部門でスパークリング・古酒の2部門トロフィーを受賞するダブル受賞
- 2026年10月3日、IWCオーナーのクリス・アシュトン氏が蔵を訪問し、衛生管理の高さを評価
- 「梵・日本の翼」は2007年に日本政府専用機の正式機内酒に採用された実績を持つ
同じ2026年のIWC受賞蔵については蛍天(天美)とは?山口・長州酒造がIWC2026で世界一になった酒、海外輸出に強い銘柄の比較には獺祭とは?種類・価格・飲み方を蔵人視点で徹底解説も参考にしてほしい。酒蔵業界全体の統計データは日本酒・酒蔵業界の統計まとめで確認できる。
この記事は蔵人編集部が執筆しました。蔵人 -KURABITO- は日本酒と醸造所の専門メディアです。
詳しくは編集部についてをご覧ください。
参考情報
- 加藤吉平商店 公式サイト「NEWS」(https://www.born.co.jp/news/1747/)確認日: 2026-10-08
- 加藤吉平商店 公式サイト「AWARD」(https://www.born.co.jp/award/)確認日: 2026-10-08
- Wikipedia「加藤吉平商店」(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A0%E8%97%A4%E5%90%89%E5%B9%B3%E5%95%86%E5%BA%97)確認日: 2026-10-08
- 地酒.com「梵 加藤吉平商店 蔵元紹介」(https://www.jizake.com/c/sake/born/born2)確認日: 2026-10-08
- 福井テレビ「世界最大級“日本酒とワインの品評会”IWCのオーナーが鯖江の加藤吉平商店を視察 SAKE部門でダブル受賞」Yahoo!ニュース配信(https://news.yahoo.co.jp/articles/fc7472851889816ceae57f6e3136a72d94260e5c)確認日: 2026-10-08
- FBC福井放送「酒の世界的な品評会メンバーが蔵元視察 鯖江市・加藤吉平商店 今年2部門で最高賞を受賞」Yahoo!ニュース配信(https://news.yahoo.co.jp/articles/fc3b8ed77f2675d12c80deeb7bce0727ebcd0821)確認日: 2026-10-08


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