笑四季酒造とは?滋賀・甲賀の蔵が地場米で挑む海外輸出

笑四季酒造とは?滋賀・甲賀の蔵が地場米で挑む海外輸出 酒蔵・蔵元

最終更新: 2026-10-10

笑四季酒造(えみしきしゅぞう)は、滋賀県甲賀市水口町にある1892年(明治25年)創業の蔵元だ。純米・無添加無調整で「きれいな甘さ」を軸にした酒質設計を特徴とし、日本農業新聞(2026年10月9日付)は、JAこうかの契約栽培米など地場産の原料米で造った酒の生産量のうち約3割を23カ国へ輸出していると報じた。この記事では、笑四季酒造の基本情報、酒質の特徴、商品ラインナップ、輸出に関する報道内容を一次情報に基づいて整理する。

笑四季酒造とは?基本情報

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項目 内容
蔵元 笑四季酒造株式会社
創業 1892年(明治25年)
所在地 滋賀県甲賀市水口町(東海道水口宿)
代表銘柄 笑四季、SENSATION、MONSOON、Masterpiece
蔵元兼醸造責任者 竹島充修氏(5代目)

笑四季酒造公式サイトによると、初代・竹島栄三郎氏が「竹島本家」として創業し、2代目の竹島仙治郎氏が「酒によって日々笑って過ごせるように」との願いを込めて「笑四季」と名付けた。現在は5代目の竹島充修氏が蔵元兼醸造責任者を務め、東京農業大学で醸造学を学んだ後、他の酒蔵での修業を経て蔵に入った。

酒質の特徴

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公式サイトによれば、笑四季は次のような方針で酒造りをしている。

  • 純米造りで、醸造アルコール・醸造用乳酸・酵素剤を使用しない
  • 無濾過無調整で、米の味わいをそのまま生かす
  • 硬度の異なる2種類の水を酒質に応じて使い分ける
  • 完全手造りで醸造する
  • 強い香りよりも「きれいな甘さ」を酒質設計の中心に置く

この酒質は業界内でも評価されており、「SAKE COMPETITION 2018」の純米酒部門で金賞、「プロフェッショナルサケカレッジ2019」の業界人によるブラインド・テイスティングで総合1位を受賞している(笑四季酒造公式サイトより)。

商品ラインナップ

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笑四季酒造は、フラッグシップの「笑四季」に加えて、複数のシリーズを展開している。

シリーズ 特徴
笑四季 フラッグシップの看板ブランド
SENSATION 日常価格帯の定番酒。黒・白・赤・青・金の5色ラベルで酵母・香味を変える。赤ラベルはかつて輸出限定だった
MONSOON 貴醸酒。山田錦版と吟吹雪版があり通年販売
Masterpiece フラッグシップ級の吟醸シリーズ。「マスターピース阿」「ワールドピース」「赤い糸」などを展開

SENSATIONの赤ラベルが「かつて輸出限定」だったという経緯からも、笑四季酒造が早くから海外市場を意識した商品設計をしてきたことがうかがえる(笑四季酒造公式サイトより)。

地場産米の酒、生産量の3割を23カ国へ輸出

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日本農業新聞(2026年10月9日付、滋賀・JAこうか発)は、笑四季酒造が地場産米で造った酒の生産量の約3割を23カ国に輸出していると報じた。記事はJAこうかの移動編集局が取材したもので、地元産米を使った酒が海外でどのように評価されているかを紹介する内容となっている。

この輸出規模の背景には、滋賀県の酒造業界全体の構造がある。経済産業省の経済構造実態調査(2022年、品目編)によると、滋賀県の清酒出荷金額は23億2,100万円、製造事業所数は36事業所で、全国44都道府県中31位にとどまる(全国計は3,679億7,500万円)。灘・伏見のような大規模産地と比べると規模は大きくないが、その中の一蔵である笑四季酒造が生産量の3割を海外へ送り出している点は、地方の中小蔵が海外需要を取り込んで成長している一例といえる。日本酒業界全体の輸出動向については日本酒の海外人気が止まらない!輸出データと人気銘柄を徹底解説でも取り上げている。

よくある質問

Q1: 笑四季はどこで買えますか?

日本酒専門の通販店・正規販売店で取り扱いがある。SENSATIONなどの定番シリーズは比較的入手しやすいが、限定ラベルや輸出向けだった商品は店舗ごとの在庫状況を確認するのが確実だ。

Q2: 笑四季とSENSATION、Masterpieceはどう違いますか?

笑四季酒造公式サイトの商品紹介によると、「笑四季」は蔵のフラッグシップ、「SENSATION」は日常価格帯で楽しめる5色展開の定番酒、「Masterpiece」はさらに技術研鑽を重ねたフラッグシップ級の吟醸シリーズという位置づけで、価格帯と香味設計が異なる。

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まとめ:笑四季酒造のポイント

  • 笑四季酒造は滋賀県甲賀市で1892年から続く蔵元で、現在は5代目・竹島充修氏が蔵元兼醸造責任者
  • 純米・無添加無調整・完全手造りで「きれいな甘さ」を目指す酒質設計が特徴
  • SAKE COMPETITION 2018金賞など業界内の評価実績もある
  • 日本農業新聞(2026年10月9日付)は、地場産米の酒の生産量の約3割を23カ国へ輸出していると報じた

海外で評価される日本酒の実例としては梵とは?IWC2026ダブル受賞した福井・加藤吉平商店を解説、蛍天(天美)とは?山口・長州酒造がIWC2026で世界一になった酒も参考にしてほしい。酒蔵業界全体の統計データは日本酒・酒蔵業界の統計まとめで確認できる。

この記事は蔵人編集部が執筆しました。蔵人 -KURABITO- は日本酒と醸造所の専門メディアです。

詳しくは編集部についてをご覧ください。

参考情報

  • 笑四季酒造公式サイト「笑四季酒造の酒造り」(https://www.emishiki.com/about/)確認日: 2026-10-10
  • 笑四季酒造公式サイト「商品案内」(https://www.emishiki.com/product/)確認日: 2026-10-10
  • 日本農業新聞「地場産米の酒 世界へ 生産量の3割を23カ国に輸出 笑四季酒造<移動編集局 滋賀・JAこうか>」2026年10月9日付(https://www.agrinews.co.jp/)確認日: 2026-10-10
  • 経済産業省 経済構造実態調査(2022年、品目編)都道府県別の清酒出荷金額・産出事業所数(e-Stat、https://www.e-stat.go.jp/) 確認日: 2026-10-10




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