水口酒造とは?愛媛・道後の蔵が仁喜多津で2026年受賞ラッシュ

水口酒造とは?愛媛・道後の蔵が仁喜多津で2026年受賞ラッシュ 酒蔵・蔵元

最終更新: 2026-10-11

水口酒造(みなくちしゅぞう)は、愛媛県松山市・道後温泉のそばにある1895年(明治28年)創業の蔵元だ。道後地区唯一の造り酒屋で、看板銘柄「仁喜多津(にきたつ)」は2026年に入って国内外の品評会で相次いで受賞している。この記事では、水口酒造の基本情報と、2026年の受賞ラッシュの内容を一次情報に基づいて整理する。

水口酒造とは?基本情報

2026 10 11 minakuchi shuzo toha h2 00

項目 内容
蔵元 水口酒造株式会社
創業 1895年(明治28年)
所在地 愛媛県松山市道後喜多町3-23(道後温泉本館から徒歩圏)
代表銘柄 仁喜多津(NIKITATSU)
特色 道後地区唯一の造り酒屋。清酒のほかビール・ジン・焼酎・リキュールも展開

水口酒造公式サイトによると、同社は「道後から世界へ、世界から道後へ」をビジョンに掲げ、創業から120年以上にわたり道後温泉本館のそばで酒造りを続けてきた。清酒「仁喜多津」を中心としながら、「道後ビール」「道後ジン」「道後焼酎」や化粧品まで手がける多角的な商品展開も特徴で、直営店やオンラインショップを通じて道後の土地柄を伝える体験を提供している。地元産米を使った「地産地消の酒造りプロジェクト」など、地域と連携した取り組みも行っている。

2026年の受賞ラッシュ:IWC・ワイングラス賞・OSA

2026 10 11 minakuchi shuzo toha h2 01

2026年、水口酒造の「仁喜多津」は国内外の主要な品評会・コンペティションで相次いで評価を受けた。

品評会 受賞内容 時期
IWC2026(インターナショナル・ワイン・チャレンジ) 出品6銘柄すべてがメダル獲得。うち2銘柄(NIKITATSU 純米大吟醸酒、仁喜多津 純米吟醸酒 さくらひめ酵母)が愛媛県内で同蔵のみとなるゴールドメダル 2026年
ワイングラスでおいしい日本酒アワード2026 NIKITATSU 純米大吟醸酒がプレミアム大吟醸部門で最高金賞(299点中15点、入賞率5.0%)。蔵として初の最高金賞 2026年
OSA2026(Oriental Sake Awards 2026) 「仁喜多津」3銘柄が同時受賞(NIKITATSU2025が吟醸酒部門シルバー、NIKITATSU2024・さくらひめ酵母がブロンズ)。「Perfect Match Challenge」でも仁喜多津純米酒がTOP3 Sakeに選出 2026年

IWC2026:出品6銘柄すべてがメダル獲得

世界最大規模のワイン品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2026」で、水口酒造は出品した6銘柄すべてがメダルを獲得した。このうち「NIKITATSU 仁喜多津 純米大吟醸酒」と「仁喜多津 純米吟醸酒 さくらひめ酵母」の2銘柄は、愛媛県内では同蔵のみとなるゴールドメダルを受賞している。

ワイングラスでおいしい日本酒アワード2026:蔵として初の最高金賞

「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2026」のプレミアム大吟醸部門では、2026年2月にブランドリニューアルしたフラッグシップ「NIKITATSU 仁喜多津 純米大吟醸酒」が最高金賞を受賞した。同部門は出品299点のうち最高金賞はわずか15点(入賞率5.0%)という狭き門で、水口酒造にとって蔵として初めての最高金賞受賞となった。愛媛県産の酒造好適米を使用し、華やかで上品な吟醸香が評価されたという。

OSA2026:香港発・アジア初の国際基準コンペで3銘柄受賞

「Oriental Sake Awards 2026(OSA2026)」は、香港の日本酒業連合會が主催する、日本国外のアジアでは初となる国際基準の日本酒コンペティションで、審査は完全に隠したブラインドテイスティングで実施される。ここでも「仁喜多津」は3銘柄が同時受賞し、「NIKITATSU2025」が吟醸酒部門(Rich & Aromatic)でシルバー、「NIKITATSU2024」(Light & Clean)と「仁喜多津 純米吟醸酒 さくらひめ酵母」(Rich & Aromatic)がブロンズを獲得した。

さらに、日本酒と広東料理のペアリングを探る特別企画「Perfect Match Challenge」では、「仁喜多津 純米酒」が課題料理「川えびとインドアーモンドの広東風炒め」との相性を評価され、TOP3 Sakeのひとつに選ばれている。

愛媛県の清酒業界の規模

2026 10 11 minakuchi shuzo toha h2 02

経済産業省の経済構造実態調査(2022年、品目編)によると、愛媛県の清酒出荷金額は16億7,600万円、製造事業所数は24事業所で、全国計(3,679億7,500万円)と比べると規模は大きくない。兵庫・京都・新潟といった大規模産地と並ぶ存在ではないものの、その中の1蔵である水口酒造が国内外の主要コンペで複数のメダル・最高賞を獲得している点は、地方の中小蔵が品質で評価される一例といえる。海外で評価される日本酒の実例としては日本酒の海外人気が止まらない!輸出データと人気銘柄を徹底解説も参考にしてほしい。酒蔵業界全体の統計データは日本酒・酒蔵業界の統計まとめで確認できる。

よくある質問

Q1: 「仁喜多津」はどこで買えますか?

水口酒造の直営店(道後温泉本館近く)や公式オンラインショップ、日本酒専門の取扱店で購入できる。2026年2月にリニューアルしたフラッグシップ「NIKITATSU」など限定性の高い銘柄は、店舗ごとの在庫状況を確認するのが確実だ。

Q2: IWCやOSAのメダルは何を基準に評価されますか?

いずれも審査員によるブラインドテイスティングで香り・味わい・品質を評価するコンペティションで、出品者の素性を伏せた状態で審査する点が共通している。IWCは世界最大規模のワイン品評会の日本酒部門、OSA2026は香港の日本酒業連合會が主催するアジア初の国際基準の日本酒コンペティションという位置づけの違いがある。

関連記事: 笑四季酒造とは?滋賀・甲賀の蔵が地場米で挑む海外輸出

関連記事: 長谷川酒造とは?農業高校生が育てた酒米「〇結」がウィーンで受賞した新潟の蔵

まとめ:水口酒造のポイント

  • 水口酒造は愛媛県松山市・道後温泉のそばで1895年から続く、道後地区唯一の蔵元
  • 看板銘柄「仁喜多津」は清酒以外にビール・ジン・焼酎・化粧品まで展開する多角的なブランド
  • 2026年はIWC2026で出品6銘柄全てメダル(愛媛県内唯一のゴールド2銘柄含む)、ワイングラス賞で蔵として初の最高金賞、OSA2026で3銘柄受賞と評価が続いている
  • 愛媛県の清酒業界自体は小規模だが、その中で国内外のコンペで複数の最高賞を獲得している

日本酒の品評会の仕組みについてはIWC SAKE部門とは?審査基準と日本酒の評価方法を解説、他の受賞蔵の実例としては梵とは?IWC2026ダブル受賞した福井・加藤吉平商店を解説、蛍天(天美)とは?山口・長州酒造がIWC2026で世界一になった酒も参考にしてほしい。

この記事は蔵人編集部が執筆しました。蔵人 -KURABITO- は日本酒と醸造所の専門メディアです。

詳しくは編集部についてをご覧ください。

参考情報

  • 水口酒造公式サイト(https://minakuchi-shuzo.jp/)確認日: 2026-10-11
  • PR TIMES「【OSA2026】アジア最大級の日本酒品評会で水口酒造「仁喜多津」3銘柄が同時受賞!「Perfect Match Challenge」でもTOP 3 Sakeに選出!」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000140111.html)確認日: 2026-10-11
  • PR TIMES「水口酒造の「NIKITATSU 仁喜多津 純米大吟醸酒」が「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2026」プレミアム大吟醸部門にて最高金賞を受賞」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000140111.html)確認日: 2026-10-11
  • グルメプレス「水口酒造、世界最大規模のワイン品評会「IWC 2026」にて出品した全6銘柄すべてがメダルを獲得する快挙を達成」(https://gourmetpress.net/1440903/)確認日: 2026-10-11
  • 経済産業省 経済構造実態調査(2022年、品目編)都道府県別の清酒出荷金額・産出事業所数(e-Stat、https://www.e-stat.go.jp/)確認日: 2026-10-11




コメント

タイトルとURLをコピーしました